カトマンズは朝から賑やかです。
道の両脇には露天商が並び、道行く人たちと大声で交渉をしています。
売っている物は様々で野菜、果物、魚、スパイス、衣類、電化製品…。
色々なものが安く手に入るので大勢の人が訪れます。
私もカトマンズに住んでいる時はこのあたりの朝市をよく利用していました。
多いのは人だけではありません。
ヒンドゥー教の寺院に足を踏み入れるとハトが群れをなして餌をついばんでいます。
ヒンドゥー教でハトは神聖な鳥らしく、寺院の色々な所で餌がまかれます。
なんでもハトが飛び立つときに起こす風を浴びるといいことがあるんだとか...
でも彼らはものすごい羽音と共に大群で飛び立つので近くにいるとけっこうコワいです。
私はネパールはフルーツ王国だと勝手に思っています。
今、旬なのはマンゴー、ジャックフルーツ、バナナなど。
これらは自転車や荷車に乗せて、インドのおじさんたちが売っています。
特にマンゴーは感動するほどにおいしく、そして驚くほどに安いです。
最安の時には1㎏で60ルピー(60円少々)くらいで手に入ります。もう食べ放題です。
でもマンゴーはウルシ科に属していて、アレルギー反応を起こすことがあるので注意が必要です。私の知り合いは呼吸困難になって命の危険を感じたとか...
朝の散歩の最後に欠かせないのが「チヤ」。
チヤは水牛の乳を使ったミルクティーです。
私はいつも決まったお店で飲みますが、このお店のチヤは茶葉の香りがよく、濃厚でおいしいです。
ですが健全な日本人的感覚からすると、信じられないくらい砂糖を入れます。
小さいグラスに大さじ2,3杯もの砂糖...大量摂取は禁物です!
もう一つ欠かせないのが「アルチャナ」
アル(ジャガイモ)とチャナ(ひよこ豆)をカレー味で煮たもの。
これにゆで卵をつけていただくのが最高の朝食です。
カトマンズの朝はこうしてゆっくりと始まります。