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「ハチミツ屋」と「スズメバチ」と「ジャパニーズカトゥース」

 

「ネパール生活でいいなと思うことの一つは『生産者との距離が近い』というところです。肉、野菜、米、牛乳、コーヒー豆…安い上に安心していただくことができます。さて今日はそういうものの一つ『ハチミツ』にまつわることについて書いていきたいと思います。」

 

我が家のハチミツ消費量は毎月なかなかの量になります。

ホットケーキ、ハチミツレモン、スプーンですくってそのまま…

ですから定期的に「ハチミツ屋」に買いに行くことに🔽🔽

お店と言ってもほぼ掘っ立て小屋、というか完全に掘っ立て小屋です😄

ネパール語で「ベティーニ養蜂場」と書かれています。

この辺りの地名から取られた名前です。

顔写真がありますが、これは本人たちではなく、なぜか海外に住んでいる息子のもの。

…ナゾです🤔

 

店の裏手に回ると早速巣箱が置いてあります🔽🔽

周りでは羽音を立てながらミツバチが飛び回っています🐝

まさにこういう巣箱から取られたハチミツをぼくたちは買っています🍯

季節によって味はだいぶ変わってくるのですが、春先の華やかな風味あるものも良いですし、冬前のガツン!とコクのある味も素晴らしい。

こうやって季節によって変化していく味を感じるのも楽しみの一つかもしれません👍

 

この店を経営しているのは50代のご夫婦。

二人とも商売っ気がなく、心配になるくらいにピュア。

聞いてもないのに色んなものを見せてくれるし、色んなものをプレゼントしようとしてくれる😭

この日も近くにあった巣箱をぼんやり見ていると、おばさんが

「え、中見たい?」

と、フタを開けて中を見せてくれました。

…なんにも言ってないんですけどね…

これは後2,3日で採れるね。」

「今はこの花とあの花の蜜が多くて、もう少しすると今度はあの花から…」

と、ほとんど刺されながら色々と教えてくれます。

本当にいい人です🥰

 

おじさんもスゴくいい人。

そしてぼくが思うにスゴ腕養蜂家💪

というのもこの日、園内を紹介してもらっている間の出来事…

 

ある巣箱の前でおじさんが立ち止まり、耳をすまします。

ぼくも同じようにしてみると、ミツバチの高い羽音に交ざって、低くてちょっと不安を煽る羽音が…なんとスズメバチが巣箱を襲おうとしているところでした!

それを見たおじさんは静かににじり寄り、手にした30cmくらいの棒を一振り。

「カツン!」という乾いた音と共に、飛んでいるスズメバチを一撃で仕留めました!

その所作、リアル必殺仕事人👏

ちなみにスズメバチはネパール語で「バチューン」と言います。

この響き、刺されるとメチャクチャ痛そうだし、なんか遊び半分で刺してきそう…

 

この日おじさんから聞いたもう一つの面白い話。

おじさん曰く、園内を回っていると時々ミツバチが注意を引くように顔の周りを飛んで、その後「あまがみ」してくることがあるそう。

おかしいなと思ってついていくと巣箱がスズメバチに襲われている。

おじさんはそれを撃退する👍

あるときは同じようについていくと箱の中で蜂が沢山育ち、住める場所がなくなりかけている。

急いで新しい箱を準備すると半分がそちらに移動を始める👍

 

こんな感じでおじさんはミツバチの声を聞くことができるもよう…

つまりこの人は…蜂を愛し、蜂に愛された男‼️

そんな人たちが手掛けているハチミツなのでおいしいのかもしれませんね🙂

 

さてこの日の帰り際、二人は面白い木の実を持たせてくれました。

その名も「ジャパニーズカトゥース」

訳すと「日本栗」🔽🔽

日本の栗はこんなんじゃないんだけどな、と思いながらもありがたくいただくことに。

でも本当にいただくのは一苦労、とにかく殻が硬い!

まさかトンカチがいるとは…

🔼🔼恐らくですが、これは「マカダミアナッツ」

形も食感もそう。

でもどこで「ジャパニーズカトゥース」になってしまったのか…ナゾです🤔

 

さてさて、この日は色々と不思議で面白いことを見聞きさせてもらいました。

とても充実していましたが、一日の終わりにはちょっとした疲労感が…

でもそんな疲れた時にはやっぱりコレ!🔽🔽

ハチミツをなめて元気を取り戻しましたとさ😉