「こんにちはwasenkinです。先日はタルプ村で採れた「野良コーヒー」の実を『ウォッシュド』という方法で精製してみました。今回は『ナチュラル』と呼ばれる別の方法に挑戦してみました。さて、工程、味にどんな違いがあるでしょうか?」
前回の『ウォッシュド』精製はこちらから🔽🔽
「ウォッシュド」とは違い「ナチュラル」精製処理はほぼ自然に任せた方法です。
1~2週間ほど天日に当ててコーヒーチェリーを乾燥させ、その後豆を取り出す。
まさにナチュラルです。
味にも違いがあり、
「ウォッシュド」はすっきりとしてクセがないクリアな味。
「ナチュラル」は果実から移った甘みとコクがあり、フルーティーであると言われています。
さて、実際のところはいかに…
前回収穫した「野良コーヒー」の一部を使ってチャレンジしてみます🔽🔽
収穫したばかりのコーヒーチェリーは色も鮮やかで艶があります。
この状態の実を割ると水分が出て、果実の甘い香りが感じられます。
2日後🔽
表面が乾燥して黒っぽくなってきました。
大きさも少し縮んだように見えます。
まだまだ柔らかく、手で簡単に割ることができます。
5日後🔽
さらに乾燥が進み、黒く、硬くなってきました。
8日後🔽
表面は一部を残してほぼ黒。
ほとんど乾燥しきったように見えます。
でも、割って中を見てみると🔽🔽
まだ水分が残っていて、ベタベタとした液体が手に付きます。
豆を包んでいるパーチメントもまだまだ水気があり、簡単には中身を取り出せません。
ちょっと時間を置くことにします。
14日後🔽
十分に乾燥しているように見えます。
実を割ると、豆を包んでいたパーチメントまで一緒に剥がれます。
恐らくこれが乾燥終了の状態なのでしょう。
中の豆も良い色をしています。
ここから全ての実を割って中身を取り出すのですが、
これが一苦労…
当然機械などはないので、一粒一粒ハンマーなどを使って取り出していきます。
相当に面倒くさい作業だったので、ちょうど遊びに来た「A少年」に手伝ってもらいます。
🔼🔼文句も言わず作業する「A少年」 その傍らにはやはりスリングショットが…
そしてなんとか取り出した豆が🔽🔽
「A少年」とぼくの努力の結晶。
結構な時間と労力を要しました。
ちなみに「ナチュラル」精製でも豆表面の「チャフ」は剥がれないようです。
これをいつものように焙煎🔽🔽
そして完成🔽🔽
さて、「ウォッシュド」と比べて味の違いはどうか…
正直フルーティーさ、という部分はあまり感じられませんでしたが、これはぼくの焙煎の仕方に問題があるのかもしれません。
でも確実に違いはありました。
酸味が減り、甘味とコクが増しています。
香り ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
酸味 ★★☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆
渋み ★★☆☆☆
コク ★★★★☆
(⇧何をいっちょ前に(笑)。と前回妻に言われて、ちょっと恥ずかしいのですが、前との比較も必要なので一応表記します😅)
今回、「ウォッシュド」と「ナチュラル」という別々の方法でコーヒーの実を精製処理してみましたが、工程によってこんなに味が変わるのか、と新しい発見ができました。
また、どちらも良いですが、個人的には「ウォッシュド」で精製した方が好みということも分かりました。
コーヒーって面白いですね😄
実は先日、「野良コーヒー」を村の人にも飲んでもらいました。
(なんと皆さん、植えてはいるけれど飲んだことがなかった!!)
その結果、「これはおいしい!よし!もっと木を増やそう!」
ということになりました(笑)
最近ネパールのコーヒー豆も注目を浴びつつあるようですし、彼らの貴重な収入源になればと期待しています。
さて、これからタルプ村の「野良コーヒー」はどうなっていくでしょうか?
今後が楽しみです。
今回も最後までお付き合い下さりありがとうございました🙇