「こんにちはwasenkinです💁♂️前回は産まれたばかりの水牛赤ちゃんについての報告でしたが、今回はもう一つのテーマだった【ベカウティ】がどうやって作られるのか、についてお話しします!」
前回の話🔽🔽
牛の初乳からしか作れない、と~ても貴重な「ベカウティ」
でも、どうみても「オカラ」にしか見えない、ちょっと残念なベカウティ…
この食材、日本で見ることはほぼありえない、じゃあネパールなら簡単に手に入るのかというと全くそんなことはない。
入手できるのは牛を飼っている人か、そのご近所さんか。
それも母牛の分娩後3,4日以内に限られる…
そんな貴重でアンダーグラウンドな食材ベカウティ。
なんと大家さんがご親切にその作り方を見せてくれることになりました😊
約束していた夕方に着くと、大家さんは準備を整えて待ってくれていました。
早速ベカウティ作りの工程を見せてくれます。
まず搾った牛乳を鍋に注ぎます🔽🔽
初乳の色は特別かと思いきや、普通の牛乳と変わらない白。
でも普通のよりちょっと濃いように見えます。
薪に火をつけて温めていきます🔽🔽
牛乳の量は結構ありますが薪の火力はあなどれないらしく、すぐに煮立ち始めました。
それを焦げないように混ぜ続けます🔽🔽
このネパール式のかまどで煮炊きする雰囲気、最高です😊
火の柔らかい明るさ、木の燃える匂いと牛乳の甘い匂い、薪のはぜる音の心地よさ…
多分何時間でもここに座ってられると思います😁
ここで砂糖を投入🔽🔽
ベカウティにはほんのりとした甘さを感じていたのですが、砂糖の甘さだったんですね。
ちなみに砂糖によって固まっていく、とかいうことではないようです。
沸騰して10分程、牛乳の中にダマがみえるようになりました🔽🔽
普通の牛乳では見られない変化です!
これが母の愛の結晶か~👏
ここから水分がどんどん飛んで、そぼろ状になっていくんですね~😄
…と、ここで大家さんから残念なお知らせが…
「…固まらない…」
今朝もらったのは完全にそぼろ状になっていたのに、夕方搾った分はだめなようです。
母の愛情、半日で尽きそうになる…
本来は3,4日は行けるのが普通なのに、と大家さんも不思議がっていました😅
で、「これ以上やっても変わらない」と大家さん。
できたものをコップに入れて振舞ってくれました🔽🔽
それでも普通の牛乳とはだいぶ違っています。
見た目はヨーグルトっぽい?
味は表現が難しいんですが、牛乳の味が濃くて、甘いミルクがゆ?
優しい味で、たぶん牛乳嫌いでなければ子供からお年寄りまで、皆が好む味だと思います。
こうして完全な形ではなかったですが、ベカウティの作り方を教えてもらったのでした。
新しいことを知れてとても満足です😊
貴重な機会と貴重な物をシェアしてくれた大家さんに感謝!
ちなみに完全版ベカウティですが、食感はモソモソしています。
味は、全力で牛乳凝縮してみました!という感じ。
例えるなら…もし例える事が許されるならば…
鶏そぼろを「不二家のミルキー」味にしたもの。
となります😅
最後に、子牛出産の1週間後にあった衝撃の出来事をお伝えして今回の記事を終わりたいと思います。
🔼🔼これ、どういう状況か分かりますか?
母牛と子牛が人々に囲まれながら歩いています。
散歩でしょうか?
いいえ…
売却です😭
親子で売却です😭😭
元飼い主から、新しい飼い主に引き渡されている場面です。
大家さんによると三頭飼育するのは体力的に無理であると、そして母親だけ売る、もしくは子供だけ売る、はかわいそうでできないと。
結果、親子で売却なのであ~ると…
確かにそうですよね…牛一頭でも大変そうなのに、三頭も世話するなんて相当な労力ですよね…
そんな大家さんの決定に納得しつつ、その一方でぼくたちは愛情の結晶である初乳を授かり、分け合った仲であった彼らを見送りながら、なんとも言えない寂しさを感じたのでした…