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謎のフルーツ【ベルノキ】

「こんにちはwasenkin嫁です。
最近、とっても珍しいフルーツを見つけました。」

カトマンズでよくお邪魔する果物屋さんに、見たことのないフルーツが並んでいました。

どんな果物か聞いてみると、店主も『食べたことがないからわからない』とのこと・・・。

でも、【ベル】という名前の果物で、石で割って中身を取り出すらしい、という情報を教えてくれました。

石で割る⁈⁈

たしかに、外側は木のようにカチカチ。

なんだかとっても気になります。

ということで、一つ買ってみました😊

 

石で割る、ということでしたが、とりあえず包丁で様子を見ます。

動画はこちら⬇⬇⬇

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全く割れる気配がありません😥

外に出て再挑戦!

動画はこちら⬇⬇⬇

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食べ物とは思えない硬さです😮

 

この実は、日本では【ベルノキ】または【ベルカップ】と呼ばれるもので、

英語では【ベールフルーツ】または【ストーンアップル】などと言うらしい。

 

中身はこんな感じ⬇

どこをどう食べていいのかわからないまま、まずは黄色い部分を味見。

甘みの全くないホクホクのカボチャを、みかんとマンゴーで香りづけした風味。

放射状に並んでいる白い種は、みかんの房のようなものの中に入っており、袋の中は水あめのようにトロッとしているがほぼ無味。

 

お世辞でも、美味しい!とは言いづらい味。。。

 

もしかしたら煮たらおいしくなるかも⁈と少々の期待を込めて、お水とお砂糖を加えて煮てみましたが、相変わらず残念なお味😥

煮たことによる唯一のメリットは、詰まっていた実がほぐれたので、種や種を包む袋の形状がよりわかりやすくなったこと。

構造はミカンに似ているということがわかりました。

それもそのはず、ベルノキはミカン科の植物だそうです。

でもミカンのような爽やかさは全くありません。

 

タイでは、美容・健康ドリンクとして親しまれ、インドのアーユルヴェーダでは万能ハーブとして最も利用されている・・というので、なんとか使いきろうとジュースにもしてみましたが・・・

この一杯飲み切るのが精一杯でした。

タルプ女子にも試飲してもらいましたが、飲み終わっての感想は『なんだか吐きそう・・・😥』でした。

興味をそそる外側とは裏腹に、全く興味のわかない味でした😅

 

実は果物屋さんは、もう一つ別の情報も教えてくれていました。

それは、ネワール族(カトマンズ盆地の先住民族)の女性はこの果物と結婚するらしい、ということ。

どういうことか不思議だったので、ネワール族のお友達に聞いてみると、彼女もこの実と結婚した、と言います。

彼女の話によると・・・

初潮を迎える前の奇数年に、ネワール族の女の子は、ヒンズー教の神様ビシュヌを象徴するこの実と結婚するようです。

そうすれば、男性と結婚した後その夫が亡くなったとしても未亡人にはならず、未亡人が受けるべき仕打ちを免れる、という。

将来の花婿を占う儀式もこの実を用いて行われるようで、大きな実をもらった子は年上の男性と、小さな実を受け取った子は若い男性と結婚する、実が割れていたら不吉なことが起こる・・・などと予測されたそうです😮

 

神聖な儀式に使われる、高貴な果物だったようです。

 

世界には、私たちの知らない色んな果物がありますね。