「こんにちはwasenkin嫁です。
ついに大家さんちの水牛の赤ちゃんが誕生しました!!!」
種牛が連れてこられてから満10カ月、ついに誕生しました。
大家さんには私も出産に立ち会いたいことを以前から伝えていましたが、この赤ちゃん・・・誰も知らない間に産まれていました💦
「立ち会わせてあげられなくてごめんね」と報告に来た奥さんはちょっとご機嫌斜め。
その理由は・・・
長年の経験から、出産が近いと感じていた奥さん。
牛小屋は家から2、3分離れた所にあるため、異変に直ぐに気付けるようにと、数日前から旦那さんに牛小屋で寝てくれるようお願いをしていたそうです。
それなのに旦那さんが牛小屋で寝てくれなかったから、知らぬ間に生まれてしまって・・・と、ご不満だったのですが、その牛小屋がこちら⬇️⬇️⬇️


田んぼのど真ん中の掘っ立て小屋🏚️
お父さんが嫌がるのも当然です😅
説明するまでもなく、中はもっと悲惨😣
中の様子を見て、お父さんがここで寝ずに済んだことに思わず胸を撫で下ろしました😣😣😣
肝心の主役、生まれたての水牛ちゃんはこちら⬇️⬇️⬇️
⬆️元気な男の子
穏やかそうなクリクリの目とは裏腹に、脱走癖があります😅
生まれた事をまだ誰もが知らない頃、大家さんの奥さんが早起きして牛小屋に様子を見に行くと、すでに出産は終わっており、なんと赤ちゃんは小屋よりも遥か下の田んぼの一角に立っていたそう💦
⬆️赤矢印の先に座っていたそう
田んぼの畔部分をよく見ると所々に削れた部分があり、おぼつかない足取りで牛が転げながら下までたどり着いた様子がわかります。
・・・産み落とされた直後から勝手にうろつくとは、赤ちゃんとは思えないほどの自立心です😅
でも、たまたま雨が降らなかったから良かったものの、もし濡れていたら子牛は死んでいたかもしれない・・と考えると、奥さんの怒りメーターはどんどん上がってしまうよう😓
⬆️転んだせいで体中についた泥を手で拭ってきれいにしてあげる奥さん
でも、その脱走劇からわずか数時間後、近くの田んぼで作業をしていたご近所さんから、「また脱走しているぞ!」との連絡を受けてまたまた赤ちゃん探しに走る奥さん。
何がこの子をそこまで駆り立てているのか・・・
奥さんの意見によると、母牛が初産のため、子供に対する愛情が芽生えておらず、保護することを知らないのでは、とのこと。
そんなことがあるんですね😧
母牛は子牛に乳をあげることも、人間に乳を搾られることも嫌がるようで、奥さんは何度も蹴られながら必死で搾った初乳を夜に届けてくださいました。
⬆️牛乳というより、カッテージチーズのような見た目
どう見ても牛の乳には見えない物体。
搾乳したばかりの乳は見た目は普通、でも加熱すると固まるとのこと。
なんでも生まれたばかりの子牛の免疫力を高め、感染症などから守り、栄養を取らせるため、出産後数日間は、免疫グロブリンとタンパク質が多く含まれた高濃度の乳が出るようです。
日本でも【牛乳豆腐】といって酪農家さんたちの間では知られているようです。
貴重な物でもあり、めでたくもあるため、ネパールでは子牛が生まれると、この初乳をご近所さんにお配りする習慣があります。
砂糖を加えて加熱するため、濃いミルキー味でおいしいのですが、栄養価が高すぎるせいか、私はいつも三口くらい食べると体が拒絶し始めます😅
とはいえ、貴重なものなので、今回も感謝していただきました🥰
無事出産は終わったものの、まだしばらくは牛の体調管理に気が抜けないようです。
木を燻して虫よけ対策をしたり・・⬇️
トウモロコシの粉を煮た特別メニューを母牛に与えたり・・⬇️
(子牛にあげているように見えますが、ちゃんとお母さんがもらっています)
大家さんご夫妻は、今日も自宅と牛小屋を行ったり来たり、忙しそうです。
母子ともに、元気でいられますように!!!