「こんにちは🙏wasenkinです。今回は日本ではできないことをやってみたお話しです。それは…お酒を作ること!日本では【酒税法】により、許可なくお酒を製造する事は禁止されています。違反すると10年以下の懲役又は100万円以下の罰金!!👮
ですが、ここネパールにはそんな法律はありません😁自分で作って飲んで良いのです!うちの近所の人たちもしょっちゅう作っています。さて、ネパールの自家製酒とはどんなものでしょうか?」
まず最初にお伝えしておきたいのは…
ぼくは酒飲みではありません!ということ(笑)
お酒が飲みたくて飲みたくてとうとうお酒の自作に乗り出した!
というわけでは決してないのです。
そこのところ、よろしくお願いします😁
ことのきっかけは近所の人たちとの会話
「サルミラさんがマルチャを作れるらしい。」
サルミラさんとは60代後半の村に住む女性。
以前、七輪を作ってくれた、ぼくたちの友人です🔽🔽
そしてマルチャとは酵母(イースト)です。
これは、こちらのお酒造りには欠かせない肝中の肝!
つまりサルミラさんは酵母を自分で作ることができるらしいのです。
ものすごく興味があったので、大家さんにサルミラさんのマルチャについて聞いてみました。
すると…
「サルミラさんのマルチャ、うちにもあるよ。」
なんと、こんな近くにあったとは!
さっそく見せてもらいました。🔽🔽
見た目は薄く焼いたせんべいのよう。
持った感じはちょっとしっとりしていて、見た目よりは重量を感じます。
これがネパールの酒作りの肝「マルチャ」です。
(あとでサルミラさんに聞いたのですが、これを作るには森で採れる、ある植物が必要とのこと。…説明を聞いても分かりませんでした😅それを乾かして砕き、粉にしたヒエと混ぜ、水を加えて天日干して作るとのこと)
こんなものを自作できるとは、サルミラさん、恐るべし…
大家さんが言うには、このマルチャ、「誰の手が作ったか」によって味が変わると。
なるほど~🤔
恐らく、その人の手に付いている微生物によっておいしくなったり、不味くなったりするのでしょう。
おもしろいですね~!
今回は大家さんの指導のもと、このマルチャを使ってお酒を造ることにしました🎉
まず準備したのはお米🍚
地元ではヒエで作ったお酒の方が好まれますが、お米の方が簡単にできるということでした。
早速、昨日の残り飯を大家さんのもとへ運びます🔽🔽
(自分がもらえるのではないかと期待して見つめる🐶…これは大事な米なのだ、お前にはやれぬ、許せジュリー)
この米に砕いたマルチャを混ぜます🔽🔽
ちなみにこの時の「手」によってもお酒の仕上がりが変わるとのこと。
でも、味ではなくアルコールの濃さが違ってくるらしい。
大家さんは
「自分がやるとアルコールが低くなるから沢山マルチャを使わないと。」
と言っていました。
混ぜ終えたらビニール袋へ🔽🔽
この状態で数日置けば発酵が進み、お酒になるとのこと。
こんなに簡単だとは、意外です!
2日後🔽🔽
袋の口を開けると、フワッとお酒のいい香りがしました。
サルミラ酵母がアルコール発酵をしっかりと促しているようです👍
なんとなく米の形が崩れて、水っぽくなってきました。
4日後🔽🔽
下の方に水分が溜まっています。
お酒の香りもかなり強まりました。
試しに一掴み取って食べてみると…
糖分がアルコールに変わってしまったのか、お米の甘さはありません。
そして度数は低いですが、しっかりとアルコールが感じられます。
イメージとしては甘さの少ない甘酒?というところです。
そして…実はこれで完成です!!
ネパールの人たちはこれを水に混ぜて撹拌して飲みます🔽🔽
でもぼくは正直、ちょっと物足りなかったので、全部をザルで濾してペースト状にし、砂糖を混ぜ、水で割って飲んでみました。
すると…
おいしいではありませんか!🎊
味はほぼ甘酒です!
イイ感じに仕上がってくれました。
まさかこんな簡単にお酒ができるとは!
ネパールならではの面白い経験でした👍
サルミラさんと大家さんに感謝!
今回は出来上がった固形物を混ぜて飲みましたが、水分だけを濾しとれば「どぶろく」のようなものができるのかもしれません。
いつか挑戦してみねば!
…でも、ぼくは酒飲みではありませんから😁
今回も最後まで読んで下さり、ありがとうございました🙇♂️